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大阪とその周辺・中国地方の小旅行の記録です。
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以前こちらで予告したとおり、ゴールデンウィークに阪九フェリーに乗り、下関に行ってきました。
とはいえ、既に4トラベルの日記のリンクも貼ってしまったのだし、もういいよって感じかもしれませんが・・

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せっかく九州に行くのだから、九州を堪能したいところだったんですが、はっきり言って予算の都合などもあり、前日にフェリーで一泊し、一日どっかを巡ってその日の夜のフェリーで帰るという日程になったので、遠くに行くのは難しく、悩んだ末、本州に戻って下関を見る事に決定。
小倉周辺はあまり食指が動く場所が無いし、熊本や長崎や鹿児島なんて1日じゃ絶対無理だし・・・

フェリーに乗るため、乗り場に向かいます。
阪九フェリーは現在一日2便。夕方に泉大津から出港する便と、夜に神戸から出港する便です。本当は交通の都合とか、早く着くほうが長く滞在できるとか、より長く船に乗れる♪などの都合から、泉大津の便が良かったんですけど、私が予約を決行した日には既に満席。神戸便も残り1席だったので、迷ってる間に取られる!という消費者の心理から、神戸便を予約しました。

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神戸の乗り場は六甲アイランドシティの中にあり、送迎バスが出ています。以前利用した時はどこでも無料だったんですが、六甲ライナーの駅以外からの乗車の場合は有料になったみたいです・・・ここにもフェリー業界の苦しさというやつがにじみ出て、ちょっと悲しかった。
で、私はJRを利用するので住吉から送迎バスに乗ればいいところですが、六甲ライナーに乗った事が無かったので、乗ってみる事にしました。実際は六甲ライナーに乗った方がお値段が高くつく。

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六甲ライナーのアイランド北口駅。暴風除けなのか転落防止か知らないけど、こういう内側にも扉が付いてるのって未来っぽくて好き。最近大阪市営地下鉄の大正駅でもこういうのが設置されたようですね。
バスまで少し時間があったんでうろうろしてみようかと思いましたが、何か寂しくて止めた・・・誰にも会わないので、世界で独りになったような感じなんですもの。
というわけで、バス乗り場でバスを待つ。乗り場からフェリー乗り場までは5分くらいで着きます。

ゴールデンウィークの初日なので、これまでフェリーを利用した中では一番混んでました。乗船手続きの窓口もごった返していて、別に何でもない手続きなのに、慌ただしい空気にのまれて自分まで何か焦ってきて、本当にちゃんと今日の日付で予約してるのか!?とか、本当に乗り場ここで合ってるのか!?と、無駄な不安が宿る。

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とはいえ、なんて事無いままに手続きをすませ、船に乗り込みます。どの乗り場にもこのような広々した待合所があるんですが、いつもガランとしてる。すぐ船に乗れるのに、ここでゆっくりする人なんているのだろうか。

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いよいよ乗船です。初めて乗った時は船の微妙な揺れにしばらく違和感を覚えていたけど、今では地面と同じ感覚。

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フロントでカギをもらって部屋へ入りました。フロントも混んでたわー。
ちなみに本日お世話になるのはフェリー「つくし」。この「つくし」は初めての長崎旅行の帰りにお世話になりました。部屋に洗面があってすごく便利です。

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カメラを持ってロビーに出てみる。レストランはだいたい18時か19時に開店するんですが、本日の便は20時発なので乗船時には既に開店中。にぎわいすぎてメニューが品切れになり、補充のためいったん閉店になってた。それでも並び続ける人達・・・日本人は本当に真面目だなあと思う。どうせあと1時間くらいしたら空くのにね。

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船から見る神戸あたり(三宮付近とか有名な場所ではない・魚崎とかのあたり)。お隣のダイヤモンドフェリーのさんふらわあがギラギラ光っています。さんふらわあは大分に行くんだったかな。

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もうすっかり外は暗いのであまり写真も撮れません。仕方なく部屋に戻ることにしました。早い便だと出港してからもしばらく明るいから甲板に出ても楽しいんですけど、夜だとねー。

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部屋で阪神対巨人戦を夢中で見ていたら、明石海峡大橋をとっくに通過してました。慌てて飛び出したけど遅し。一応撮っておく。

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あとはもう何もすることが無いので、売店を物色したり立ち読みしたりして、部屋で本を読んで過ごしました。


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翌朝新門司港に到着しました。いい天気です。
フェリーを降りたら門司駅・小倉駅行きの送迎バス(無料)に乗ります。私は門司駅で降りて下関へ。

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下関から新山口の方面の列車に乗って、長府という町にやってきました。小さな地方の町といった風情なのですが、その歴史はべらぼうに古く、古事記やら日本書紀といった時代から始まり、毛利元就をはじめ、幕末の藩士やらと、この町ゆかりの人物一覧にはかなり大物が名を連ねています。今流行りの坂本龍馬や高杉晋作の名もあります。
やけにこの駅で人が降りるなーと思ったら、競艇場があるみたい。

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毛利氏によって長府藩がおこり、このあたりは城下町だったようですが、今はお城の跡は無く、当時の面影としてこのような練塀が残っています。

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正直、すぐ着くだろうと思い、長府駅から歩いてたんですが、見どころがある場所までは相当遠い。バスが出てますので、それに乗るべき。

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軍人・乃木希典氏がおまつりされてる乃木神社。文学や武道にご利益があるとかで、受験生に!みたいなのぼりが立ってた。

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このような練塀の小路がたくさんあります。

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このあたりは古江小路というそうです。菅家長屋門。武家屋敷や城下町といった風情がもっとも色濃く残る場所。

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中心街付近を流れる壇具川です。

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川に沿って遊歩道があり、この先に高杉晋作ゆかりの功山寺などをはじめとするお寺があります。私は幕末あたりの歴史は恥ずかしながら不勉強なんですが、好きなら欠かせない場所です。

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既に散々歩いて疲れてるので、カフェでいっぷく。

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長府庭園です。

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邸内は真ん中に池があって、それに注ぐ川に沿って庭を見て回ります。

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滝もあります。

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池で鯉を見ながらしばらく一休みした。

さて、自分の足腰の弱さを痛感しながらも、そろそろ昼も過ぎたので下関の駅周辺に戻る事にしました。長府はこの観光シーズンにも関わらず、幸か不幸か人が多くなかったので、最高に快適でした。


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さっきから一転、いきなり都会になるので頭が付いていかない・・・海峡ゆめタワーです。一人で入る勇気は無いのでスルーしましたが、夜景は抜群にキレイみたいなんで、おデートにはオススメらしい。

水族館とかもあるんですが、誰かのコンサートかってくらいに人が多くてびびった。また、ヘリコプターがやたら発着してるから何事かと思ったら、観光客向けにその辺を飛んで帰って来るサービスみたい。これは楽しそうですね。

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賑わう街をスルーして赤間神宮にやってきました。この辺りといえばもちろん壇ノ浦の戦いですが、幼な子の最強ホラー・「耳なし芳一」の舞台でもあります。

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しかし、なんか舞台があって自由に行き来できない!この日は色々と祭事の多い日だったようです。芳一堂などを見たかったんですが、その辺りでも何か祈祷のような事をしていて、近寄れなかった。んー残念。

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この橋を渡って武将などに扮した地域の人が舞台に上がり、神事が行われます。滅多に見る事ができないのでよかったけど。

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赤間神宮を後にして、関門橋近くで一休みしました。

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最後に立ち寄るのは秋田商会ビルです。喫茶店か何かかな?と勝手に思っていたのですが、1階は観光案内所、2階より上も内覧できます。しかも無料。嬉しい。

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1階で名前を記帳して、階段を上がると、いきなり思いがけない広々とした和室が登場します。外観からは想像できない!

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ぐるっと和室を取り巻く廊下を歩いて3階に上がると

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また和室!歪んでいますが・・・奥行きを感じて頂けると思います。
この和室は天井に仕切りの鴨居が細かくめぐっていて、仕切りを外せば大広間、取りつけて個室と使い分けられるようです。

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また、このビルの外観の特徴である塔屋の内側はらせん階段が取りつけられていて、屋上につながるようですが、階段より上は立ち入り禁止でした。
ちなみに屋上は小さな庭園になっていて、お茶室などもあるみたい。また屋上でお食事会とかする時用に、料理とか運ぶためにエレベーターが付いてるそうです。なんてユニークなの!素晴らしいー!

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和室は自由に入れるんですが、それ以外のドアは閉ざされていました。残念。

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さて、もうそろそろ日が傾いてくるので下関から門司に向かいます。電車の窓のむこうに見える海のむこうの陸地は、最初は九州だと思ってたんですが、彦島でした。

門司駅からバスを待つ間、駅前のミスタードーナツで本日初めての食事を取った。しかし、ある一組の家族連れがあまりにうるさく、ギャン泣き大暴れを繰り返す子供を野放しにしており、辟易しました。店員も注意しないのかしらねまったく(自分もしてないから仕方ないが)。

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新門司港から乗るのは行きと同じ「つくし」でした。
部屋についたらさっそくお風呂に向かう。本当に気持ち良かった。

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夜は閉店間際のレストランで本日2回目の食事。ほとんど人はいない。

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最後のイベントは朝の明石海峡大橋の通過です。早く起きたので出てみたけど、はるかに霞み、見えるだけ。

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通過中。

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あー旅も終りか・・・

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無事に神戸港到着です。

阪九フェリーは3度目でしたが、やっぱ快適でした。でもやっぱ1日であちこち見て回るのは難しい・・・。長府はしっかり下調べをせず、何となく訪れた場所だったんですが、静かで興味深い場所でした。次はもうちょっとしっかり時間を取って、是非再訪したいです。

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