■ながさ記 その４ 今日も雨だった長崎とレトロ 2009-06-06-Sat

軍艦島がすばらしかった野母崎から長崎市内に戻ってきました。
市内に到着したのは１２時前でしたが、１２時半には小倉行きのバスに乗らなければならないのです。前日の今頃はまだ長崎に向うバスの途中だった・・・付いて２４時間も経ってないのに、もう帰らなければならないなんて。時間はお金で買うものなのだと実感する旅でした。
しかも、雨潸々とこの身に落ちてきた。僅かばかりの運の悪さを恨んだりして　人は哀しい　哀しいものですね。
いや、ここまで来て雨って、僅かばかりどころじゃないっすよ・・・。

名残惜しいのでバスの車窓から見える電車を撮りまくる。
ああ長崎は今日も雨だった。



さて、前日とはうってかわってバスも道路もガラガラでした。私の席の周りなどほとんど人は見えず、私の席は一列側のシートだったんですが、空いてるから２列の席に座ってもらってもいいですよ～と言われた。そんなフレキシブルさに好感度もアップです。



行きしなに見た鯉のぼり群の周辺です。今日は雨なので風になびくこともなく本当に洗濯物のようにだらりとぶら下がっていた。



バスからの景色です。晴れてたらさぞかしキレイだろうなあ。



バスの中のテレビでビデオを流してくれて、席のイヤホンで音声を聞きます。行きは疲れて寝てたので見る気もしなかったけど、ふと見たら「釣りバカ日誌」だっ たのであわててイヤホンを差し込みました。ここが長崎だからなのか、上映されたのは１６の「浜崎は今日もダメだった」。サブタイトルのセンスがいい。
伊東美咲の演技がちょっと・・・棒読みやん・・と思いながら見てたんですが、最後のシーンはむせび泣いた。周囲に誰もいなくて良かった・・・。
それにしても、当然最初に「見よ東の空あけて～平和の光さすところ～」と始まるかと思ったら、社歌が変わっててびっくりしました。「ええ～！」と思ったけど、割といい歌だったのでよし。

◆門司港へ

バスは定刻に小倉に着きましたが、次にのる新門司行きのバスまでまた中途半端に１時間半という空き時間あり、曇天ですが雨はあがっていたので、門司港に行ってみることにしました。JRの小倉駅から３駅くらいです。



話には聞いていたけどえらくレトロな駅です。金田一耕助がおかま帽に袴はいて降りてきて、「や～、日和さん！」「金田一さん！待っとったが～事件じゃ事件！」（横溝正史シリーズ）さながらの風景ですが、電車が普通なのが実に惜しい。



古い建物を見たいな～くらいの軽い感覚で訪れた門司ですが、ゴールデンウィーク中、ここらは門司港レトロフェスタ中でかなりにぎわっていました。季節ごと にこの辺はいろんなイベントがあるらしく、レトロフェスタでは明治の貴族だか華族だかって格好をしてダンスしたりするらしい。



ホームだけではなく、駅全体がかなり古いものみたいです。こういうの好きな人は一見の価値あり。

ホームを出ると噴水の広場があってすぐ海なんですが、なんだかやたらと焼カレーの店がありました。焼カレーって食べたことないけど、この辺が発祥だったりするのかしらん。



港の方に出ると関門橋が見えます。時間があれば近くまで行って、あと関門トンネルで下関側に行ったりしてみたかったけど、いかんせん時間がなく（以下同文）



これは「ブルーウィングもじ」というはね橋で、通常は開いてるのですが、１日に数回閉じて渡れるようになるというものです。ちょうど橋がおりてくる時間だったのでせっかくだから渡ってみようかと待っていたら、ふと恋人の聖地で云々という説明書きが目に入り、突然恥ずかしくなった（渡ったけど）。







神戸にしても長崎にしても、港町にはこういうレトロ建築が多く残っていますね。外国の船が入ってくるからかしらん。税関の建物なんかどれも重厚感のある近代建築で素敵なものが多い気がする。



一番のメインストリートと思われる、船だまりにそった海峡プラザというところの周辺は、お土産やら食事できるところやらがいっぱいありました。お腹空いてなかったから買わなかったけど、天ぷら（練りもののやつ）とかは美味しそうだったなあ。



こんなところにもびくドンがあるのか～と思いながら近づいたら、似て非なるハンバーグ屋だった。



また、お土産屋などで何度も「バナナマンも食べている」など「バナナマン」という文字が目に入り、当然あのお笑いコンビのバナナマンだと思ってたら、ここらのオリジナルのキャラクターらしい。奥の黄色いやつがそうです。
また源平合戦にちなんでか、こんな顔出しパネルもありました。
しかしレトロレトロっていいながらど真ん中にあんなタワービル建てるってどうなのよ。

短い時間だったのでさらっと見でもう帰る時間になってしまいました。マップを見るともっといろいろ見るところがあったみたいなのでちょっと残念です。
建物はどれもキレイだったけど、神戸の異人館とかもそうですけどあまりキレイすぎると重厚感が薄れてしまって、あまり私の好みではない・・・。上の旧JR本社ビルみたいな、薄汚れた感じのビルの、使用感がある建物のほうが、なんか説得力ある感じがして好きですわ。ほっとけって感じだけど。
また、フェスタ中だから仕方ないけど屋台やらがひしめいてて騒々しく、レトロという雰囲気では無かった。普通に何も無い時に来てみたいです・・・。



さて、再び門司港駅から今度は門司駅に向かい、新門司行きのバスに乗ります。
もはや長崎が舞台ではなくなった長崎旅行記は次回が最終回。