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大阪とその周辺・中国地方の小旅行の記録です。
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今日、なんかのテレビで和歌山県加太の弾薬庫跡を見ました。

日本が戦争をしている時代、大阪湾・瀬戸内海にかけて敵艦に対し迎撃するため、和歌山から淡路島にかけて、太平洋からの入り口が見渡せるあたりに、見張り台や砲台が作られて、多くの人が従事していたものと思われます。

今では多くが取り壊されたり半壊状態のまま放置されていますが、さすが弾薬庫などは頑丈に作られているからなのか、60年以上放置状態でもしっかりその姿を保っているようです。
見てたテレビではその弾薬庫の一つにタレントの人達が入ってましたが、外界との温度差や薄気味悪さに大騒ぎしていましたが、まあ特に何があったというわけでもなく、番組はその加太から船で15分くらいの要塞の島、友ヶ島のVTRに移りました。

急に何の話だと言いますと、一昨年の今頃、実は一度友ヶ島に上陸したことがあります。調べると結構天候によって船が出ない事が多いらしいのですが、何も調べず行った時は普通に就航しており、上陸客が多いせいか臨時便まで出ていました。

友ヶ島は釣りで有名であり、検索しても釣りの成果と戦争の遺跡と半々くらいです。
船着き場のそばは小さな旅館とキャンプ場のようなものがあり、たぶん海水浴なんかもできますし、トイレもあります。自販機もあった気がする。けど、ここでジュース買ったり排泄を怠ると、たぶん二度と巡り合えません!注意です。

e456f7a6.jpg
※字のひどさ諸々には目をつぶってください

加太からの船着き場は港から島をぐるっと回った反対側(淡路島側)にあります。
友ヶ島は島のあつまりの総称で(たぶん4つ)、横に長く、その中心に船着き場があるんですが、右へ行くコース、左に行くコースの2通りあります。両方を一日で制覇するのはちょっと難しいかも…一つのコースで普通に歩いても3時間くらいかかりますが、あちこち寄り道してしまうので、さらに時間がかかるものと思った方がいいです。元気ならいいですが。

さて、事前にどちらに行くか調べた時、気になったのは左の虎島コースでした。虎島は干潮時しか現れない通路があり、さらに山伏とかの人の修行場とされてるせいか、役行者像があったり、なんか崖に字が彫ってあったりと、ホラー感があって神秘的で、孤島の鬼みたいな気分になれそうだと思ったのですが、左回りのコースは万一満潮なら虎島へ渡るのは無理だし、砲台やら灯台展望台的やら池やらと見どころが多い右コースに比べて左コースは時間がかかる割に物足りないかなーと欲が出たので、右コースをとりました。

実際行った時が満潮だったか干潮だったか、調べてないのでわかりませんが、後から虎島を訪れた人の記録を読むと、夕刻のため行者像などが薄気味悪く、しかも虎島から戻ろうとしたら元来た道が水没しており、日は落ちて、半狂乱で戻った・・という世にも恐ろしい内容にびびってしまい、ちょっと行かなくてホッとした。

さて、右コースは第1~第3砲台、淡路島が正面に見える灯台、発電所跡や守衛舎跡など、結構ポンポンと見どころが現れるので、結構きついんですが、飽きません。とにかく全ての景色がアニメや映画みたいで、もう別世界に来た気分になって楽しかった!アール形状の煉瓦造りの開口部とか、石の階段とか!
特に第2砲台は、終戦後に故意に壊されたらしいんですが、今も残る壁や空中階段の様子はもうラピュタそのものでした!もう何時間もそこに居れそうでしたよ。私もたぶん1時間くらいは第2砲台でうろうろしたと思います。

第3砲台跡もまた見事で、砲座跡に水がたまって池みたいになってるんですが、もうこれ、シンメトリーってやつちゃうん?軍用施設のくせに、誰が作ったか知らんけど、もー、こだわりすぎい!!これは森谷帝二も納得やで!!と、狂喜のあまり絶叫し続けてました(心の中で)。

また、普通の山道の脇に、地下へ続く階段があったりするんですが、たぶん軍用の通路だったり秘密の場所だったりするのかしら。そこをまた、降りていくツワモノがいるんです。真っ暗なのに!なので、私も1人はさすがに恐ろしいが、前に行く人の話声を頼りに通ってみたりもしました。結構中は思ったより乾いていて、水たまりとかあるかなーと不安だったんですが、足元は大丈夫でした。横穴とかもあったのかもしれないけど、暗くてさっぱりわからなかった。壁もヤモリとかいそうで怖いから触れないし。まさにこれは八幡の藪知らず・・・!光の有難味がわかります。

第3砲台は一番規模がでかく、見るところも多いんですが、砲台と砲台の間に横穴みたいな通路があって、そこも通ってみたんですが、水たまりだらけでこっちは気持ち悪かった。滑りやすいので足元注意でした。
また、発電所跡付近に続くでかい弾薬庫跡が並ぶ街区あるんですが、ここの写真はたぶん友ヶ島の写真では多く使われてるんじゃないかしら。昔のヨーロッパの街並みか!と思うような雰囲気すら漂うのに、この中には人殺しのための砲弾が詰め込まれ、毎日命をかけた人達の往来があったのかと思うと、ここを見ながらどういう気持ちになったらいいのか、安易にこの景色に狂喜してていいのか、でも神妙になるには私の知識は乏しすぎて、混乱してしまいます。

ただこのあたり一帯は少なくとも2年前は携帯が圏外だったため、はしゃいであちこち飛び回ってるうちに同行者とはぐれてしまい、携帯もつながらず、えらく困りました。今は知りませんが、あまり勝手に歩き回らないほうが・・・またはあまりこういうものに興味無い人なら無理に連れて行かず、自己責任で1人のほうがいいんじゃないかと。その間は加太で釣りをするか、温泉にでも入ってて頂くようにしたほうがいいと思います。


さて、ここまで語りに語っていながら、まったく写真が無いじゃないか!とご立腹の方が多いと思います。いや、ここまで読んでくれてる人なんているのかしら・・・ありがとうございました。

実は、この友ヶ島を訪れた頃、デジカメから写真をパソコンに移すのが面倒すぎて、大量の写真をカードに入れっぱなしていたのですが、何とそのカードを入れたデジカメを翌年の正月に紛失するという事件が起こり、友ヶ島で撮った大量の写真はすべてどっかの誰かに盗まれてしまいました。
カメラはいい、カードだけ返してくれよ・・・と何度嘆いた事か。

P1000634.JPG

P1000641.JPG

というわけで、最後に以前加太に釣りに行った時に撮った友ヶ島と周辺写真を数枚乗せておきます。下手すぎるけど・・・。もうちょっと寒くなったら思い切って行ってみようかな~と思ったりしてますが、まだ具体的には考えていません。

色々知りたい方はbeenoさんという方による友ヶ島のページで見て頂けると、詳しい解説と写真がありますので、ぜひご覧になってください。

この友ヶ島は訪れてみて本当に素晴らしいところだったんですが、一方、ごみだらけなんです。
太平洋をただようゴミが潮の流れのせいなのか、砂浜に大量に打ち上げられ、見るも無残な有様です。日本のゴミじゃないものもあるだろうし、難しい問題だなあ・・と思ってたんですが、、なぜか半壊の施設などの地下階段の底にゴミ袋が溜まっていたりもするんです。これは絶対に潮の流れとかじゃねえだろっていう場所です。キャンプや観光客の仕業なのか、あえてこんなところにゴミを捨てに来たのか、どっかから飛んできたのか、まったく理解できない!
もうちょっと島が観光地化してたり、国立公園みたいな指定をされればキレイになるのかもしれないけど、今のところは難しいんでしょうか。ここを保護する事を職業としてる人がいない限り、訪れる人が各々保護する意識を持たないと・・・というか、たぶん今訪れてる人のほとんどは持ってるんだろうけど、一部心無い人がいたって感じなのかもしれませんね。いつの時代に投棄されたものかわからないし・・・。

ついでに、島内には鹿がたくさんいるんですが、私が行った時は鹿のフンを踏まずに歩くのはかなり難しいってくらい、フンだらけでした。なので第2砲台跡を見た時など、テンションあがりまくって走り回りたいとこだったんですが、フンを踏まないようにする意識と走り回りたい意識がぶつかり合って、変な踊りを踊ってしまいっていた。
まあ宮島もフンだらけだし、これを始末するのは無理か・・・。



なんか眠れないので筋トレとかしてたら、逆に目がさえてしまい、昼間見た友ヶ島の事を思い出して書きました。このシルバーウイーク、本当に暇だった。

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